８５歳のお母様も笑う。西新井大師様の井戸復活。６０年以上前の井戸を蘇らせた。

８５歳のお母様がなんとか井戸を復活させたいということで、息子様からお仕事をご依頼されました。

一度は、寝たきりになったのですが、息子さんは整体師さんで、マッサージしているうちに元気になられたお母様です。

そんな話をお伺いしていたので、がんばりました。


この井戸は、お母様が嫁いできた６０年前にはすでにあったそうです。大森の方から嫁いできて、西新井の新居は、いつも井戸水臭く、蛇や、ヤモリ（お母様が腕を曲げてゼスチャーして説明）の出る周囲の寂しい西新井。涙したそうです。それでも井戸を復活させたいという今は思うので、たぶん前向きだったということとおっしゃっていました。



梅の木と井戸、お客様。自分は、梅とお母様はなんか江戸の雰囲気がでていいなと感じました。


まだ泥水ですが、くみ上げて行く打ちに砂は徐々に抜けていきます。


直径１５ｃｍ程度の井戸が５ｍ掘ってありました。ハンドオーガーに松の枝のようなものがひっかかるのでおかしいと思ったら、
竹にシュロを巻いた井戸でした。これははじめてみました。シュロを縛りつけた小さいフックがついていて、昔の人の人為を感じて、私は、ただ言葉もなくだまって見ていました。



竹は２５ミリ程度幅の細長い形状で筒状にしてありました。竹が折れて、砂に井戸が埋まったようです。
ただ竹は、劣化はしていましたが、そんなに朽ちた感じではありませんでした。




この宝のマークは、川本第一製作所ブランドのポンプ。東邦工業(株)のＯＥＭ品。この日のためにとっておいた。

宝のマークに、お客様の幸福を祈る。